バイデン政権がペンシルベニア州の2つ地域を
クリーン水素ハブ・プロジェクトに表明
2023年10月
10月13日にバイデン政権は米国内7か所の水素ハブ(Hydrogen Hub)を発表し、そのうちの2つの地域がペンシルバニア州内に選定されました。
1つ目のクリーン水素ハブ・プロジェクト地域である、フィラデルフィアとその周辺地域に再生可能な中部大西洋岸クリーン水素ハブ(Mid-Atlantic Clean Hydrogen Hub、MACH2)においては、建設するために7億5,000万米ドルを投資し、2万人以上の雇用を創出する予定です。このハブでは、歴史的なエネルギーインフラを再利用し、既存の道路を利用しながら、中部大西洋岸における水素主導の脱炭素化を支援します。
また、再生可能エネルギーと原子力発電の電力を利用したクリーンな水素製造施設を開設し、既存の電解槽技術と革新的な電解槽技術の両方を利用することで、コスト削減と技術導入の促進に貢献することを計画しています。地域社会への労働・人材提供の一環として、中西部大西洋岸ハブは、全てのプロジェクトについて、プロジェクト労働協約を交渉し、コミュニティ・カレッジの訓練や実習前のパートナーとして機能する地域の労働力開発委員会に1,400万米ドル近くを提供する予定です。
2つの目のアパラチア水素ハブ(Appalachian Hydrogen Hub、ARCH2)は、ペンシルバニア州南西部を含むアパラチア地域に最大9億2,500万米ドルを投資し、低コストの天然ガスを十分に利用できるこの地域を活用して、低コストのクリーンな水素を製造し、関連する炭素排出を恒久的かつ安全に貯蔵します。この水素ハブの戦略的立地と、水素パイプライン、複数の水素スタンド、CO2永久貯蔵所の開発は、水素の流通と貯蔵のコストを引き下げることを目的としています。
これらの投資を組み合わせることで、有害な排出を緩和し、既存のエネルギー・インフラを再利用しながら、クリーンでゼロ・エミッションの水素を生成します。
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ペンシルバニア州地域振興・経済開発局(DCED)の発表はこちら